ラウンドテーブル「開く、ミュージアム」

ポリフォニックミュージアム、今年度のアウトプットが終了しました。
1月下旬からのアウトプットを少しずつ振り返ります。
1月末からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で
予定していた形から変更をしながらの開催ともなりました。
そのような中、臨機応変に対応してくださった講師の皆さん、
参加者の皆さんに、心より感謝申し上げます。
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ラウンドテーブル「開く、ミュージアム」
日時:1月23日(日)13:30〜16:00
講師:柳沢秀行氏(大原美術館学芸統括)
   楠本智郎氏(つなぎ美術館主幹・学芸員)
   岡村幸宣氏(原爆の図丸木美術館学芸員)
ディスカッションモデレーター:川延安直(福島県立博物館副館長)
会場:福島県立博物館 講堂


大原美術館の柳沢さんからは、コロナの状況下の厳しい美術館運営、その中で改めて気づいた様々な「ステークホルダー」との関わり、様々な地域資源の結節点、露出点としての美術館の存在意義について、これまで実施してこられた様々な取り組みのご紹介とともに、お話しいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

つなぎ美術館の楠本さんからは、水俣病からの地域の再生と魅力的な文化的空間の創造を目的に開館したつなぎ美術館の、地域と創り上げてきた、地域の魅力を見つけるいくつかのユニークなプロジェクトについて教えていただきました。行政との連携も大事なキーワードでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

丸木美術館の岡村さんからは、丸木位里・丸木俊夫妻が描いた「原爆の図」のための美術館という美術館の特性から、多くの方の支援により運営されてきたあり方とその現在の課題と、2011年以降東日本大震災と原発事故に向き合う場としての意味を持つようになった美術館のこれからの役割ついて、お話しいただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

後半行ったディスカッション「開く、ミュージアム」では、3人の方とモデレーターを務めた川延福島県立副館長がミュージアムを「開き続ける」こと、の難しさと大切さについて語り合いました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


まだまだ議論を聞きたいぐらいだったラウンドテーブル。
オンラインと来場、それぞれの方法でご参加くださった皆様、ありがとうございました。
このようなテーマで、また皆さんと考える場を作っていきたいと思います。
本ラウンドテーブルの内容は、記録集に掲載するほか、当日の録画データを福島県立博物館の公式YouTubeで公開の予定です。
もう一度改めて見たかったという方も、気になっていたけど参加できなかったという方もぜひご覧いただければと思います。
お忙しい中、ご登壇くださった3人の講師の皆さん、ご参加の皆さん、本当にありがとうございました。
議論を次に繋げたいと思います。