令和3年度地域と共働した博物館創造活動支援事業
ポリフォニックミュージアム
ライフミュージアムネットワーク実行委員会はこれまで培ってきたネットワークを基盤として、令和3年度より新たにポリフォニックミュージアムを立ち上げました。
福島県立博物館がプラットフォームとなり、地域ミュージアムや文化スペースと協働することで、
県内各地のミュージアムに社会的課題に向き合うための拠点を設け、活動を拡張します。
それらの拠点は多様性・循環型社会などのキーワードによって結ばれることで、さまざまなミュージアムの星座を描き出すでしょう。
これはICOM京都大会で提案された「過去と未来についての批判的な対話のための民主化を促す包摂的で様々な声に耳を傾ける空間(ポリフォニックスペース)」を各地に創出するための福島県立博物館の試みでもあります。
具体的には、福島県内の地域ミュージアムや文化スペースと連携・相互支援を行い、アーティストや研究者などから外部の多様で新たな思考方法を取り入れ、高校生などの将来世代を含む多世代と協働することで、ミュージアムの基本機能の強化と新たな活用を図ります。
各地域固有の歴史文化の再認識・再発見と、そこから立ち上がる課題への向き合い方の考察、その先にある未来像の創出を通して、ミュージアム的な場を多様に展開することにより、持続可能な地域社会への貢献を目指します。
事業概要は こちら (PDF形式)
ライフミュージアムネットワーク2018₋2020の事業趣旨・概要
お知らせ
記録集・成果物配布のお知らせ
ポリフォニックミュージアムの活動をまとめた記録集・成果物を作成しました。
2021年度は、各地でのリサーチ、ラウンドテーブルで語られた言葉の記録とともに、高校生とともにまちを歩いたアートワークショップ「白河まち歩きフォトスゴロクを作ろう!」、食をテーマに飯舘といわきでリサーチを続けたアートワークショップ「海幸山幸の道」、博物館が安心して自己表現できる場になるために会津支援学校やトアル教室のみなさんと学校・教室と博物館を行ったり来たりしたアートワークショップ「博物館部」の内容をお伝えする5冊セットの記録集となりました。
多くの方にお読みいただきたく、限定50セット(先着順、なくなり次第終了)をご希望の方にお配りいたします。
来館の上お受け取りいただける方は福島県立博物館受付カウンターでお声がけください。
送付をご希望の方はお電話かメールで下記をご連絡ください(*は必須)。
送付ご希望の方は、大変申し訳ありませんが宅急便着払い送料をご負担くださいますようお願いいたします。
1*:氏名
2*:郵便番号と住所
3*:電話番号
4:メールアドレス
5*:希望セット数(2セットまで)
6:ポリフォニックミュージアム(ライフミュージアムネットワーク実行委員会)をお知りになったきっかけや、記録集をお申込になった目的を教えてください。
【申込先】
TEL 0242-28₋6000(福島県立博物館代表)
E-MAIL general-museum@fcs.ed.jp(福島県立博物館代表)
LMN実行委員会事務局:塚本麻衣子
【記録集内容】※5冊セットでの送付となります。
①ポリフォニックミュージアム記録集
②アートワークショップ「白河まち歩きフォトスゴロクを作ろう!」成果物
「まち歩きフォトスゴロクノート」
③アートワークショップ「海幸山幸の道」成果物
「海幸山幸の道」
④アートワークショップ「博物館部」成果物
「ヤベアベ学級との12月」
⑤アートワークショップ「博物館部」成果物
「スペース・トアル 虹色の子どもたちと」
【着払い送料の目安(1セット)】
北海道:1,480円
東北・関東:1,150円
北陸:1,260円
関西:1,370円
九州:1,810円
沖縄:2,140円
ラウンドテーブル「開く、ミュージアム」動画公開
みなさんにとってミュージアムとはどんな存在ですか?
全国各地にあるミュージアム。そのあり方は各館の設置目的に応じて多種多様です。本ラウンドテーブルは、様々な声に耳を傾け続けている空間(ポリフォニックスペース)を各地に創出することを試みているポリフォニックミュージアムの今年度活動の総まとめとして、地域や人々との連携により館の運営を実現している先進的な事例をお聞きし、ミュージアムの開き方について、意見を交える場となりました。
動画はこちら
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ラウンドテーブル「開く、ミュージアム」
日時:2022年1月23日(日)13:30~16:00
会場:福島県立博物館講堂、オンライン
講師:柳沢秀行さん(大原美術館学芸統括)
楠本智郎さん(つなぎ美術館主幹・学芸員)
岡村幸宣さん(原爆の図丸木美術館学芸員)
ディスカッションモデレーター:川延安直(福島県立博物館副館長/LMN実行委員会事務局)
※参加者は来場による参加のほか、オンラインでもご参加いただきました。
撮影・編集:喜多方シティエフエム株式会社
ラウンドテーブル「土地を知るには食から」動画公開
その土地の気候風土に育まれて得られる食材は、その土地そのものです。そしてそれら土地の恵みの良さを引き出しながらつくられた料理は、その土地とそこで暮らす人の個性を生み出すものです。私たちの身体と心は、その土地から生まれる食べ物でできています。
その土地を知ろうと思ったら、食を調べること。
世界各地で食のリサーチを行っている写真家でジャーナリストの森枝卓士さん、奥会津でのリサーチを重ねて土地の姿を丁寧にとらえようとしている民俗学者の赤坂憲雄さんをお招きし、食のリサーチの意義と醍醐味をお聞きしました。
また、当実行委員会が行ったアートワークショップ「海幸山幸の道」と、昭和村が実施した明治時代と昭和時代の婚礼料理の再現についての報告もあわせて行い、それぞれから見えてきた、浜通り、中通り、会津の食の歴史と現在について共有しました。
動画はこちら
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ラウンドテーブル「土地を知るには食から」
日時:2022年2月5日(土)13:30~16:00
会場:福島県立博物館ティールーム、オンライン
講師:森枝卓士さん(写真家/ジャーナリスト/大正大学客員教授)
赤坂憲雄さん(民俗学者/学習院大学教授/元福島県立博物館館長)
報告:塚本麻衣子(福島県立博物館学芸員/LMN実行委員会事務局)
松尾悠亮さん(昭和村からむし工芸博物館学芸員)
※参加者はオンラインにてご参加いただきました。
撮影・編集:喜多方シティエフエム株式会社
ラウンドテーブル「つくる・つかう・展示する」動画公開
柳津町にある斎藤清美術館では、2019年から「やないづの家宝展」を毎年開催しています。同館に所属する地域おこし協力隊が、柳津町のみなさんに地域のことを取材し、その中で出会った「家宝」のような大切なモノ・コトを地域おこし協力隊の視点でまとめ、表現したものです。
3年目となる「やないづの家宝展2021」開催にあわせ、全国のアートプロジェクトに精通するNPO法人アーツセンターあきたディレクターの橋本誠さんを講師にお迎えして、類似する視点の事例についてお聞きしながら、地域に残るモノ・コトからわかる「つくること」「つかうこと」の意味と、「展示する」というミュージアムならではの手法の可能性を考えました。
動画はこちら
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ラウンドテーブル「つくる・つかう・展示する」
日時:2022年2月6日(日)13:30~15:30
会場:やないづ町立斎藤清美術館、オンライン
講師:吾妻泉香さん(柳津町地域おこし協力隊)
谷野しずかさん(柳津町地域おこし協力隊)
塚原有季さん(柳津町地域おこし協力隊)
橋本誠(NPO法人アーツセンターあきたディレクター/LMN実行委員会委員)
参加者(オンライン):
福留邦洋さん(岩手大学地域防災研究センター教授/賢者※)
中野陽介(只見町役場地域創生課ユネスコエコパーク推進係主査/只見町ブナセンター主任指導員/LMN実行委員会委員)
協力:やないづ町立斎藤清美術館
※共通の課題を抱える県内外の地域ミュージアム・アートプロジェクト関係者、アーティスト、研究者等の専門的知識を有する人を本事業では「賢者」と称しています。
撮影:喜多方シティエフエム株式会社
ラウンドテーブル「ヤベアベ学級との12月」動画公開
福島県立会津支援学校高等部2年4組の3人の生徒さんと、お二人の担任の先生と、3人のアーティストと、ミュージアムと学校を行き来した12月。ミュージアムと出会い、その出会いに起因した創造を楽しむ時間を築いてきました。
1セット目は、福島県立博物館を空間ごと楽しみ、展示具や展示台、展示空間の面白さを見つけました。生徒それぞれが見つけた博物館の好きな所は、学校でのワークショップで「ミュージアムBOX」となりました。
2セット目で再び福島県立博物館を楽しんだ生徒たちは、博物館のフリースペースで思い思いに描くスイッチを手に入れたようでした。学校でのワークショップでは、そのスイッチが全開に。
本ラウンドテーブルでは、2セットのワークショップを映像で振り返り、支援学校とミュージアムの連携について、アーティストが関わることの意義、障がいについてどのように多くの方に知っていただくかなどをテーマに意見を交わしました。
動画はこちら
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ラウンドテーブル「ヤベアベ学級との12月~支援学校と博物館をアーティストと行ったり来たりした3週間~」
日時:2022年2月3日(木)15:30~17:00
会場:福島県立博物館ティールーム、オンライン
講師:大江ようさん(TEXT代表)
中津川浩章さん(美術家/アートディレクター)
参加者(オンライン):
阿部美由紀さん(福島県立会津支援学校講師)
加藤香洋さん(福島県立会津支援学校校長)
佐野美里さん(彫刻家)※メッセージで参加
杉本雅昭さん(福島県立会津支援学校副校長)
森内康博さん(映像作家)
矢部翔太郎さん(福島県立会津支援学校講師)
岡部兼芳(はじまりの美術館館長/LMN実行委員会委員)
鈴木晶(福島県立博物館長/LMN実行委員会委員長)
編集:らくだスタジオ
活動報告
ラウンドテーブル「つくる・つかう・展示する」
ポリフォニックミュージアム、今年度のアウトプットが終了しました。
1月下旬からのアウトプットを少しずつ振り返ります。
1月末からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で
予定していた形から変更をしながらの開催ともなりました。
そのような中、臨機応変に対応してくださった講師の皆さん、
参加者の皆さんに、心より感謝申し上げます。
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ラウンドテーブル (オンライン・クローズド)
つくる・つかう・展示する
~斎藤清美術館「やないづの家宝展」から考える~
日時:令和4年2月6日(日)13時30分~15時30分
講 師:橋本誠さん(NPO法人アーツセンターあきたディレクター/LMN実行委員会委員)
我妻泉香さん(柳津町地域おこし協力隊)
谷野しずかさん(柳津町地域おこし協力隊)
塚原有季さん(柳津町地域おこし協力隊)
柳津町にある斎藤清美術館では、2019年から「やないづの家宝展」を毎年開催しています。
同館に所属する地域おこし協力隊が、柳津町のみなさんに柳津について取材し、その中で出会った「家宝」のような大切なモノ・コトを地域おこし協力隊の視点でまとめ、表現したものです。
3年目となる「やないづの家宝展2021」開催にあわせ、全国のアートプロジェクトに精通するNPO法人アーツセンターあきたディレクターの橋本誠さんを講師にお迎えして、類似する視点の事例についてもお聞きしながら、地域に残るモノ・コトからわかる「つくること」「つかうこと」の意味と、「展示する」というミュージアムならではの手法について考えました。
当日は、一面の雪景色に降り続く雪が重なり、雪国・会津独特の、大地も空も全て白い世界に包まれながらのラウンドテーブルに。
会場としてご協力いただいた斎藤清美術館のガラス面の大きなホールからは、斎藤清さんも描いた赤いアーチ橋とその奥に佇む柳津町の中心・圓蔵寺の見守るような姿も見えました。
ラウンドテーブルのスタートは、「やないづの家宝展2021」の展示会場から。テレビの中継のように展示主担当の我妻さんが、会場から展示を紹介してくれました。
その後は、ホールで我妻さん、谷野さん、塚原さんから
「やないづの家宝展」の開催の経緯、今年度の展示開催までの紆余曲折、展示から見えてきたことなどをご報告いただきました。
展示紹介と報告を受けて、橋本さんからは3人への質問も交えながら、アートプロジェクトとも言える「やないづの家宝展」へのコメント、秋田の事例紹介をいただきました。
残念ながら、橋本さんに現地で展示や議論にご参加いただくことはできませんでしたが、終始あたたかい雰囲気の中でのラウンドテーブルとなりました。
「やないづの家宝展」の協力者・柳津町の金子勝之さんからは、町民の目線で、美術館の意義や3人の活動について、地域の文化と継承についてなど、お話をいただきました。
また、本ラウンドテーブルのきっかけとなっている只見町でのアートワークショップ「つくること・つかうこと」を一緒に進めてくださっている只見町の中野さん、昨年度までLMN実行委員会委員としてご協力をくださった岩手大の福留先生もオンラインで議論に参加してくださいました。
つくること・つかうことの意義、大切さ。
それらを伝える展示という仕組み。
次に繋げたい議論となりました。
当日の様子は、後日、福島県立博物館の公式YouTubeで公開する他、
記録集にも収載予定です。
公開となりましたら、ぜひご覧ください。
主催:ライフミュージアムネットワーク実行委員会
協力:斎藤清美術館
ラウンドテーブル「土地を知るには食から」
ポリフォニックミュージアム、今年度のアウトプットが終了しました。
1月下旬からのアウトプットを少しずつ振り返ります。
1月末からは新型コロナウイルスの感染拡大の影響で
予定していた形から変更をしながらの開催ともなりました。
そのような中、臨機応変に対応してくださった講師の皆さん、
参加者の皆さんに、心より感謝申し上げます。
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ラウンドテーブル「土地を知るには食から」
講師:森枝卓士氏(写真家・ジャーナリスト・大正大学名誉教授)
赤坂憲雄氏(民俗学者・学習院大学教授・元福島県立博物館長)
報告:塚本麻衣子(福島県立博物館学芸員・ライフミュージアムネットワーク実行委員会事務局)
松尾悠亮氏(昭和村からむし工芸博物館学芸員)
日時:令和4年2月5日(土)13:30~16:00
本当は奥会津・昭和村の、すっぽりと雪に囲まれた、美しく温かみのある空間で、土地の食が暮らしに根ざして残る場所での開催を予定していたのですが、残念ながら完全オンラインでの開催。
講師のお二人も、報告の松尾さんも、参加者の皆さんも全員オンラインで時間を共有しました。
最初は、福島県内の浜通り・中通り・会津の食に関する報告から。
LMN事務局の塚本さんは、今年度ポリフォニックミュージアムで行ってきたアートワークショップの一つ「海幸山幸の道」の食のリサーチについて報告を行いました。リサーチしてきたのは、浜通りのいわき市と中通りの飯舘村。飯舘村から南東に走る阿武隈ロマンチック街道の先にあるいわき市。両地とも今も「食」という暮らしに直結したテーマに震災・原発事故の影響が残っています。そして両地とも、自然からの恵みを大切に、自然に近しい距離感で、農産物・海産物を育て加工している方達がいました。人の身体はその土地の食でできていること、共に食べることの意味を教えてくれるリサーチだったことを報告しました。
奥会津・昭和村のからむし工芸博物館学芸員の松尾さんからは、近年行った昭和村の婚礼料理の再現とそこに至るまでのリサーチのこと。そして再現から見えてきたことについて報告をいただきました。再現で見えてきたのは、今はあまり目にしなくなった婚礼料理、食材を用いた知恵、祝いのセンス。新たな昭和村の看板料理誕生!?の可能性も見えた報告でした。
続いて、写真家・ジャーナリストの森枝卓士さんからは、生まれ育った水俣で高校生時代にフォトジャーナリストのユージン・スミスに出会ったこと。その後、ご自身もフォトジャーナリストとなりカンボジアなどで取材を続ける中、戦争中の人々の食の場面に遭遇し、土地を知るには食を知ることだと考えるようになったこと。その後、世界各地の食を調査し、その土地の市場や台所から見える文化を追いかけていること。同じ料理を比較することで文化の伝播も見えてくること。火を使い、調理を行うことで、食べられる範囲を広くしてきた人間のこと。共食の意味。スマホの発達で誰もが食の記録者になれることなどについて、ご講演いただきました。
最後、森枝さんと赤坂憲雄さんの対談では、水俣と福島の類似点と相違点、都市へのエネルギー供給地としての立地、食と風評被害のことなどについての対話をスタートに、地域の食をいかに掘り起こし、展開していくのかなどについてお話が広がりました。松尾さんから報告された婚礼料理の再現を基盤に、奥会津で昭和村で食をテーマに文化を見直し、地域の皆さんと共有し外に伝える可能性も広がりました。
オンライン参加の皆さんからチャットを使って頂いたご感想・ご意見も共有して、ラウンドテーブルは終了。
当日の動画は、後日、福島県立博物館の公式YouTubeで公開の予定です。また記録集にも収載いたします。
どうぞお楽しみにお待ちください。
アートワークショップ「博物館部」レポート⑲
アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.12.13
~支援学校と博物館をアーティストと行ったり来たり~
今日は中津川さんとワークショップの日です。支援学校の実習室をお借りします。床に養生をして、水彩絵の具といくつかの大きさの紙を準備しました。人が寝転がれそうな大きな紙もあります。サイズの違う紙を持って生徒さんの目の前に持って行ったり、絵の具を並べたパレットを差し出して「どの色を使おうか?」と声をかけたりします。こうした立ち居振る舞いは、中津川さんの「まわりからこれをした方がいいというのを与えるのではなくて、生徒さんが自分から選ぶのを待ってあげることが大切。」という想いが詰まっています。
(テキスト・イラスト 江畑芳)
アートワークショップ「博物館部」レポート⑱
アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.12.10
~支援学校と博物館をアーティストと行ったり来たり~
中津川さんと博物館を見学します。今日も、自分の見たいところをどんなふうに見てもいいのです。一回目も来てくれた生徒さんたちは、前回楽しんでくれたところへ一直線に向かっていました。見学が終わってから一呼吸して、A4サイズの画用紙にクレヨンでドローイングをしました。中津川さんも、一緒に見学した学芸員さんも、生徒さんたちの一挙手一投足を見守ります。生徒さんが自分から手を動かしてくれるように、ゆっくりと時間を過ごしました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)
アートワークショップ「博物館部」レポート⑰
アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.12.8
今日はとある教室のみなさんが博物館に来てくれました。街並みの模型の中にいる小さな犬や、竪穴式住居の中に吊るされたウサギ、土器のモチーフとなった鳥。博物館には様々な動物たちがいます。今日はそんな動物たちを探してもらいます。見つけた動物はインスタントカメラで撮影して記録します。新しい視点で探検すプログラム、終わった後の反省会ではこの結果をマップにまとめ、博物館に来た人に使ってもらえるようにしましょうということになりました。児童・生徒のみなさんにとっては自分たちの視点を誰かに楽しんでもらえる体験となり、博物館にとっては生徒さんたちの新鮮な視点を得る機会となりました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)