分野別展示室
考古
「よみがえる会津大塚山古墳」

 

会津大塚山古墳出土 三角縁神獣鏡
(会津若松市教育委員会蔵、当館寄託)

 会津若松市街地東部、一箕町の住宅地の中に小高い山があります。墓地公園となっている山の頂上にあるのが、国史跡「会津大塚山古墳」です。
 1964年に発掘調査が行われ、三角縁神獣鏡をはじめ多くの副葬品が発見されました。その成果は、当時の東北地方に対する歴史認識を根底から覆すものとなりました。
 この大きな衝撃を与えた出土品(会津若松市教育委員会蔵、当館寄託)が部門展示室にすべて並び、いつでもご覧いただけるようになります。
 会津の歴史において重要な遺跡である会津大塚山古墳をわかりやすくご紹介いたします。
歴史・美術
テーマ展「けんぱくの宝ー会津の絵画 寄贈作品を中心に」
(2023年6月17日(土)~8月27日(日)

雪村周継「瀟湘八景図」のうち「山市晴嵐 」図(当館蔵)

 福島県立博物館美術分野の収蔵品には数多くの寄贈・寄託作品が含まれています。それらは県内の方々から未来へ託された大切な宝物です。
 今回のテーマ展「けんぱくの宝〜会津の絵画 寄贈作品を中心に〜」では、その宝物から昨年福島県指定重要文化財に指定された雪村周継「瀟湘八景図帖」、加藤遠澤「布袋山水図」など令和3年度企画展「会津の絵画」出品作品を中心に展示し、後期には近年御寄贈いただいた会津の商工文化から生まれた近代絵画を含む初公開作品をご紹介します。

民俗

令和5年4月8日リニューアルオープン!

「雪国のくらしとものづくり」

「展示室に入ると、そこは雪国だった」

人々のくらしに関わる身近な文化を紹介してきた部門展示室(民俗)が、「雪国のくらしとものづくり」をテーマに、装いを新たに生まれ変わりました。
展示室に一歩足を踏み入れると、そこには雪国が広がります。大型スクリーンに映し出される奥会津の自然やそこに生きる人々の営みが、みる人を雪国へと誘います。厳しい雪に対抗するために工夫された道具や、限りある自然素材を利用した編み組細工…。厳しくも豊かな奥会津を生き抜くための知恵が詰まった資料の数々を、映像作品や模型を組み込んだ新しい展示空間でご覧ください。

自然
 化石・岩石・鉱物などの資料をもとに、県土を形づくる大地の成り立ちを紹介しています。
 県内で最も古い化石は、相馬地方の古生代の地層から見つかる腕足類の化石です。いわき地域に分布する中生代の地層からは、有名なフタバスズキリュウとよばれるクビナガリュウの化石が発見されています。新生代に入ると、県北部の梁川町から発見されたパレオパラドキシアの化石が有名で、これは外形がカバに似た海辺に住む絶滅哺乳類です。