NEW プログラム開発「地域資源の活用による地域アイデンティティの再興プログラム」リサーチ

プログラム開発の一つ「地域のアイデンティティと文化資源」では、浪江町の伝統的工芸品・大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)を取り上げています。


12月10日、実行委員会委員の岩手大学の福留邦洋先生と二本松市に避難されている浪江町のみなさんの「コスモス会」にお邪魔し、みなさんにとっての「大堀相馬焼」について教えていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

コスモス会では、毎月1回、集まったメンバーで近況報告などをお話しして過ごされているそうです。
今年最後となった今日のコスモス会はクリスマスと忘年会を兼ねたようなもの?!
和やかにお話しされている所、お時間をいただきました。


「みなさんのお宅に大堀相馬焼はありましたか?」
そんな質問からはじまったフリーヒアリング(?)は賑やかな時間となりました。
ご実家が大堀地区で、窯元さんがご近所だった方は大堀相馬焼が故郷の象徴のようと話してくださいました。
避難後の家にもたくさんの大堀相馬焼を置いているそうです。
引き出物や記念品としてもらうことが多かった人、多数。
「もらってもしまっておいたり、飾っておいたり。普段には使わなかったよね〜」という人も多数。
暮らしの中で大堀相馬焼が用いられていたのは、神棚や仏壇前の花瓶としてが多かったようです。神様、仏様に差し上げる植物をいける特別な器だったのですね。


もう一つの暮らしの中の定番は大堀相馬焼の特徴の一つである二重焼の湯呑み。
こちらは「二重焼きは洗いにくくって」という厳しい声多数。台所を預かる女性陣らしいコメントです。洗い方も身振り手振り教えてくださいました。


2011年までは大堀相馬焼に特に興味はなかったけど避難してから、浪江の大切な文化なんだと気になるようになった方も。
二本松市内にあった大堀相馬焼の工房で求めたグラスと鉢は今もお使いになっているそうです。
避難先で新たな生活を立てる方もいる中、子どもたちの世代に「大堀相馬焼」が伝わっていかないのではないか、という心配のお声も上がりました。


「楽しくお話しさせてもらってありがとう〜」と言いながらお帰りになる笑顔にホッとしつつ、
浪江町のみなさんにとっての「大堀相馬焼」を調べ、まとめる本プロジェクトが、少しでもお役に立てるようにと決意するリサーチになりました。