NEW 「多様なニーズに応えるミュージアムの利活用プログラム」活動報告1「届けよう!ただみ・ブナと川のミュージアム」

ミュージアムは本来、年齢・性別・国籍・信条を異にするどなたでも利用できる文化施設です。
さまざまな人々が学びを通じて、出会い、交流する開かれた場でもあります。

しかし、一度も足を運んだことがないという方も多くいます。
その中には、心や身体の状態から来館が難しい方もおられます。また、コロナ禍の環境にある中で行きたくても行けない方々もうまれてしまいました。

そこで、このプログラムでは、福島県立会津支援学校中等部の生徒のみなさんと各ミュージアムと連携し、来館が困難な方々にミュージアムを届ける試行を行っています。

ミュージアムがみんなのものであるために何ができるのか。
ミュージアムはみんながわくわくする、元気になる場所だと知っていただくきっかけを考えていきます。

その試みの第1弾として
9月17日(木)、「届けよう!ただみ・ブナと川のミュージアム」を行いました。

会津支援学校中等部2年生のみなさんが3グループにわかれ、1校時ずつ3回に分けて参加してくれました。

会津支援学校とただみ・ブナと川のミュージアムをオンラインでつなぎ、双方向のやりとりをしながらミュージアムを紹介していきました。

ただみ・ブナと川のミュージアムからは、事前にブナの木や葉、実、ブナでつくったコウシキ、熊の毛皮をお借りして、
遠く離れたブナと川のミュージアムの指導員・太田祥作さんの説明をオンラインで聞きながら、実物を触ったり、においを嗅いだり、何に使うか想像したりしながらプログラムを実施しました。

そこには、みんなの「気になる!」「これ何ですか?」「ちょっと怖い」「触ってみたい!」がたくさんありました。

オンライン解説と実物の体験を通して、支援学校のみんなの心はただみ・ブナと川のミュージアムに行っていたのかもしれません。