アートワークショップ「博物館部」レポート⑤

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.30
どんなふうにしたら「みんなが来てくれる博物館になれるか」を探して岡山まで賢者に会いに行った博物館部。
リサーチ1日目は、生活介護事業所 「ぬかつくるとこ」の中野さんにお話を伺いました。生活のケアを柱として、アートを活用した自分らしい生活をおくることのできる福祉事業所を運営されています。
事業所に通うある方は、自分の納得がいくまで黄色いガムテープを何重にも何重にも貼り重ねていきます。ぬかのスタッフさんは、彼が納得するまでひたすらガムテープを供給します。そうしてできあがるずっしりと重みのある何かを、ときどき人が「オブジェ」と呼んだりします。
「その人のどこでスイッチが入るかわからないから、自分たちはいつでも柔らかく動けるように準備しておく。スイッチが押されるとすごくおもしろいことが起こるから、それを見極めることが求められます。」
(テキスト・イラスト 江畑芳)