プログラム開発「地域資源の活用による地域アイデンティティの再興プログラム」博物館づくり
プログラム開発の一つ「地域のアイデンティティと文化資源」では、浪江町の伝統的工芸品・大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)を取り上げています。
その一環で、浪江町立浪江小学校・津島小学校が2011年に避難先である二本松市に避難してから行ってきた「ふるさとなみえ科」について伝える「博物館」づくりのお手伝いをしています。
12月21日、津島小学校最後の小学生にして「10年間ふるさとなみえ博物館」館長の須藤嘉人君と2回目の展示作業を行いました。
まずは展示室となる教室の壁を強化・美化するために厚い板段ボールを取り付けます。
嘉人館長自らトンカチを握りました。
続いて、「10年間ふるさとなみえ博物館」の骨格となる10年間の活動年表や、授業のなかで、浪江町のことを調べてまとめた壁新聞などを貼り付けました。
年表の下には「ふるさとなみえ科」で児童や保護者のみなさんが製作した大堀相馬焼。
ロッカーを活かした教室ならではの展示です。
嘉人館長が博物館づくりの最初に考案した「博物館の使命」は二本松産の上川崎和紙に館長の自筆で書かれ、黒板に掲示されました。
この3つの使命を実現するために嘉人館長は展示候補の資料をカードにし、展示室図面を考えたのです。
最後に嘉人館長による「館長あいさつ」のテキスト案と展示室に掲示するパネルのテキスト案を読んでもらいました。
素晴らしい「館長あいさつ」は、今後の作業で展示室に設置されます。
10年間ふるさとなみえ博物館の完成までもう少しです。