プログラム開発「地域資源の活用による地域アイデンティティの再興プログラム」リサーチ
プログラム開発の一つ「地域のアイデンティティと文化資源」では、浪江町の伝統的工芸品・大堀相馬焼(おおぼりそうまやき)を取り上げています。
大堀相馬焼リサーチの最後を飾るのは、大堀相馬焼窯元 春山(しゅんざん)窯13代目の小野田利治さんです。小野田さんは2015年より大堀相馬焼協同組合の理事長を務めていらっしゃいます。
小野田さんは東日本大震災後、家族が二本松市といわき市に分かれて暮らす状況の中、まずはいわき市に仮設工房を開設し、作陶や陶芸教室を再開しました。その後、2017年11月に本宮市に拠点を移し、現在の工房・店舗を設けました。
震災以前より特に陶芸教室に力を注いでこられた小野田さん。いわき市の仮設工房は生徒さんたちの協力や後押しがあって開設に至ったのだそうです。
小野田さんには、ご自身の大堀相馬焼に対する思いや、震災後の組合の様子や今後について、さらに現在「道の駅なみえ」の敷地内に建設中の「大堀相馬焼伝承館(仮)」についてお聞きしました。
伝承館には、大堀相馬焼の展示販売施設をはじめ、陶芸教室ができる工房や、焼成のための窯も設置される予定だそうです。
大堀相馬焼は浪江町の方々にとって誇りであってほしい、と仰った小野田さん。
浪江町にできる新たな拠点施設で、大堀相馬焼に触れて、学んでいってほしいとのことです。
完成が楽しみですね。