ふくしまの酒造り-酒を醸し和を醸す-

 

会津地方は創業年として寛永年間にも遡る歴史ある酒造家が多く、また近世後期には会津藩家老・田中玄宰による藩財政再建策の一環として、藩直営の酒造蔵にて銘酒「清美川」が醸造されるなど、酒は重要な産品の一つでもありました。
近世会津の名物の番付である『若松緑高名五幅対』には、「酒座」「酒造」「名酒」の項目も見られます。そうした老舗蔵元のいくつかは地域の神社の神酒を醸造する酒蔵でもあり、元来、酒は神に供える重要な神饌でもありました。
福島県域は神社の例大祭などの際に神饌としてどぶろくを醸して供え、参拝客へふるまうなどいわゆる「どぶろく祭り」の多い地であることが特筆されます。酒造免許を有する神社は東北6県で唯一、福島県にのみ10社と多数を数えます。
また、酒造家はそれぞれの土地を象徴する存在でもあり、酒造家を中心とした文化的サロンが形成されるなど新たな文化を創造し、地域の文化を向上させる役割も果たしてきました。ひるがえって現代では、福島県は全国新酒鑑評会金賞受賞数9年連続日本一の酒どころとなり、日本酒の名産地として国内のみならず世界的にも高い知名度を誇っています。
本展はそうした福島の「酒」をテーマに、様々な切り口から酒どころ・福島県の歴史や文化を紐解いてまいります。

「ふくしまの酒造り-酒を醸し和を醸す-」リーフレット(PDF)

 

 開催概要

 期間   令和6年9月21日(土)~12月1日(日)

 会場   福島県立博物館 企画展示室・エントランスホール

 料金   一般・大学生 1,000円(20名以上の団体:800円)、

      高校生以下無料 

 休館日    毎週月曜日(9/23、10/14、11/4を除く)、9/24、10/15、11/5

開館時間  9:30~17:00(入場は16:30まで)

 主催   福島県立博物館

 後援   会津若松市教育委員会、一般社団法人会津若松観光ビューロー、会津若松商工会議所、(公財)福島県観光物産交流協会、只見川電源流域振興協議会、福島県酒造組合、会津若松酒造協同組合、一般社団法人会津地域文化藝術フォーラム、福島県神社庁、福島民報社、福島民友新聞社、河北新報社、福島テレビ、福島放送、福島中央テレビ、テレビユー福島、NHK福島放送局、ラジオ福島、ふくしまFM

 

関連行事 

 

講演会「酒の日本文化」
日時 9月28日(土)13:30~15:00
講師 神崎宣武氏(民俗学者)
会場 講堂
申込 不要
定員 先着200名
参加費 無料

 

ワークショップ「酒林(杉玉)をつくろう」
日時 10月27日(日)13:30~15:00
講師 渡部裕高氏(会津酒造専務)
会場 雪国ものづくり広場「なんだべや」
申込

要申込

※9/27より受付を開始します。当館受付またはお電話(0242-28-6000)にてお申し込みください。

定員 5名
参加費 無料

 

映画上映会「一献の系譜」
日時 11月4日(月・祝)10:00~ / 13:30~
内容 令和6年度能登半島地震復興支援チャリティー上映会として、能登杜氏のドキュメンタリー映画「一献の系譜」(石井かほり監督、2015年、103分)を上映します。
会場 講堂
申込

不要

定員 先着200名
参加費 無料

 

学芸員によるギャラリートーク
日時

9/21(土)・9/23(月・祝)各日13:30~

10/1(火)15:00~ ※「日本酒の日」特別イベント

10/12(土)13:30~

10/13(日)・10/14(月・祝)各日11:00~/13:30~

10/19(土)・11/3(日)・11/9(土)・11/30(土)・12/1(日)各日11:00~

※11/9のみ手話通訳付き特別解説会

会場 企画展示室
申込

不要

参加費 企画展チケットまたは年間パスポート

    

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