活動報告

アートワークショップ「博物館部」レポート⑩

【アートワークショップ「博物館部」レポート⑩】
アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.10
今日は事前学習で学んできた「令和3年度 福島県立博物館 秋の企画展 ふくしま 藁の文化~わらって、すげぇんだがら~」を鑑賞してもらいます。西澤真樹子さんの進行で、福島県立博物館の学芸員さんたちが対話型鑑賞に初挑戦します。学芸員さんたちは、これまでは「自分の準備した展覧会を説明」してきたのです。対話型鑑賞の秘訣は相手の発話を促すこと。こちらが話しかけるばかりでは相手の話す時間がなくなってしまいます。どんな問いかけをすると話してくれるか、展示されたものと生徒さんたちの顔を交互に見ながら頭をフル回転させていました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑨

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.9
支援学校の教室にお邪魔して、先生に生徒さんたちのいつもの様子を伺いました。どんなことが得意か、どんなことが苦手か。伺ったことを持ち帰り、博物館と一緒にどんなプログラムができるかを考えます。
「学校ではどうしても社会の中に馴染むために学ぶことが多いけれど、そういうことから離れた経験をできるのも今しかない。芸術や表現するという、学校教育ではなかなかできないことに触れさせてあげたい。」という先生のお気持ちを聞くことができました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑧

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.4
博物館をより開かれた場所にしたい博物館部。対話型鑑賞を取り入れようということで、そのコツを伊藤達矢さんにオンラインレクチャーしていただきました。聞き手は、ある教室のご担当者さんと、学芸員さんたちです。
「手には何も持っていない方が見ることに集中できます」「一人くらい展示室から飛び出しちゃう子がいても無理に連れ戻さないで、ついていけるようにスタッフの方に余裕を持たせておけるといいです」といった具体的な説明に、当日のイメージを持つことができました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑦

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.1
岡山リサーチ最終日は、昨日に引き続き大原美術館学芸統括・柳沢秀行さんにご案内いただき、幼稚園・保育園の園児たちが美術館で作品鑑賞などをする「未就学児童対象プログラム」を見学しました。
この前々日に訪れた生活介護事業所 「ぬかつくるとこ」のプロジェクトにも協力している柳沢さん。美術の専門家が福祉に携わったきっかけを聞いてみました。
「学生の頃、論文で福祉について書いたけど、なぜそうしたのか自分でもわからない。でも長くやってきて思うのは、わからなくていいということ。きっかけなんかなくても、誰もが”自分ごと”にしていいんだと思う。」
自分と違うひとについて考えることは“出すぎたこと”になってしまうんじゃないかと不安になり、その不安を言い訳に逃げてしまいがち。そうした心配を軽くしてくれた柳沢さんの言葉でした。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑥

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.31
岡山リサーチ2日目は、柴川敏之さんご家族に会いにいきました。現代美術家である柴川さんと、E S D(持続可能な開発のための教育)・社会教育の研究者でもある奥様の弘子さん。お二人が携わられ、熊本県津奈木町のつなぎ美術館で開催した展覧会『ぼくのおくさん★柴川敏之展|PLANET HOME』を中心にお話していただきました。
「狐に化かされた話を真剣にしたら怪しい研究者だと思われてしまうんでしょうけど、それでもやる意義があると思ったんです。」
弘子さんの言葉です。社会教育研究者でありながら、ゲストキュレーターとして展覧会の実現に携わられました。
「普通」からはみ出すことを繰り返して、世界はやわらかさを手に入れていくのかもしれません。
午後は大原美術館新児島館(仮称)にお邪魔して、大原美術館が積極的に行ってきた教育普及活動について学芸統括・柳沢秀行さんにお話を伺いました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑤

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.30
どんなふうにしたら「みんなが来てくれる博物館になれるか」を探して岡山まで賢者に会いに行った博物館部。
リサーチ1日目は、生活介護事業所 「ぬかつくるとこ」の中野さんにお話を伺いました。生活のケアを柱として、アートを活用した自分らしい生活をおくることのできる福祉事業所を運営されています。
事業所に通うある方は、自分の納得がいくまで黄色いガムテープを何重にも何重にも貼り重ねていきます。ぬかのスタッフさんは、彼が納得するまでひたすらガムテープを供給します。そうしてできあがるずっしりと重みのある何かを、ときどき人が「オブジェ」と呼んだりします。
「その人のどこでスイッチが入るかわからないから、自分たちはいつでも柔らかく動けるように準備しておく。スイッチが押されるとすごくおもしろいことが起こるから、それを見極めることが求められます。」
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート④

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.29
この日は、ある教室の生徒さんたちに博物館に来てもらうための事前学習をしました。
旅行をする時、目的地に何があるのか調べたり、どのお店がおいしいのか比べるのは楽しいものです。博物館見学でも、事前に展示について知り、自分で調べることで興味を深めてから本番に臨むことが、当日の見学をより楽しくする秘訣なのです。
今回、博物館部では、生徒さんたちが博物館見学で見つけたものを記録できるようにスケッチブックを用意しました。これに、別に印刷しておいた博物館についての説明や見学の注意事項、今回見学してもらう福島県立博物館 秋の企画展「ふくしま 藁の文化~わらって、すげぇんだがら~」のチラシを切り貼りして自分専用の「博物館調査手帳」を作ってもらいました。(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート③

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.22
今日は支援学校の生徒さんたちが柳津町にある斎藤清美術館を見学する日です。
博物館部は生徒さんたちがどんな様子で見学しているかこっそり見守りました(学校側と相談の上です)。なるべく日常の様子を知るための作戦です。いつもの教室ではなく美術館の見学だったことから、入りやすくするための移動の導線や、新しい場所に対するイメージをもちやすくするための準備や支援が必要、と具体的に考えることができました。
秋晴れの青空の下、柳津名物の粟饅頭をほおばりながら次の現場へ移動します。
午後はある教室の様子を見学させていただきました。当日児童生徒さんたちが通る予定の道を歩いて確認しながら向かいます。教室では、見ているだけのはずでしたがちゃっかり授業に参加させてもらいました。生徒さんたちは「知らない大人たち」である博物館部を思いの外、自然に受け入れてくれました。
ふたつの見学を踏まえ、それぞれの当日の進行をどうするか打ち合わせました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

ラウンドテーブル「子どもも大人もいたい場所」

こどものにわ、福島グリーンキャンバス代表櫛田拓哉さんを福島県立博物館にお招きし、オンラインラウンドテーブル「子どもも大人もいたい場所」を開催しました。
時間を大幅に超えて多様なプログラムをご紹介いただき、参加者のみなさんからも有意義なご意見をいただきました。
ありがとうございました。
その前後には博物館周辺と館内を視察していただきました。
福島県立博物館をさらに開き、どなたにも心地よい居場所となるために、これからも伴走していただきます。
よろしくお願いいたします。

第2回実行委員会を開催

12月14日(火)
第2回実行委員会をオンラインで開催しました。
各アートワークショップ、ラウンドテーブルの実施状況を委員のみなさまと共有し、
今後の展開、アウトプットの仕方などについて様々にアドバイスをいただきました。
今年度は1月~2月にかけて、
アートワークショップの成果の報告、事業のまとめとなるラウンドテーブルを開催していきます。
随時、ご案内してまいりますので、ぜひご参加ください。