ポリフォニックミュージアム(ライフミュージアムネットワーク実行委員会)

令和3年度地域と共働した博物館創造活動支援事業

ポリフォニックミュージアム

 


ライフミュージアムネットワーク実行委員会はこれまで培ってきたネットワークを基盤として、令和3年度より新たにポリフォニックミュージアムを立ち上げました。

福島県立博物館がプラットフォームとなり、地域ミュージアムや文化スペースと協働することで、
県内各地のミュージアムに社会的課題に向き合うための拠点を設け、活動を拡張します。
それらの拠点は多様性・循環型社会などのキーワードによって結ばれることで、さまざまなミュージアムの星座を描き出すでしょう。

これはICOM京都大会で提案された「過去と未来についての批判的な対話のための民主化を促す包摂的で様々な声に耳を傾ける空間(ポリフォニックスペース)」を各地に創出するための福島県立博物館の試みでもあります。

 具体的には、福島県内の地域ミュージアムや文化スペースと連携・相互支援を行い、アーティストや研究者などから外部の多様で新たな思考方法を取り入れ、高校生などの将来世代を含む多世代と協働することで、ミュージアムの基本機能の強化と新たな活用を図ります。
各地域固有の歴史文化の再認識・再発見と、そこから立ち上がる課題への向き合い方の考察、その先にある未来像の創出を通して、ミュージアム的な場を多様に展開することにより、持続可能な地域社会への貢献を目指します。


事業概要は こちら (PDF形式)

 


ライフミュージアムネットワーク2018₋2020の事業趣旨・概要

お知らせ

連続オープンディスカッション「奥会津の周り方」第3回・第4回のお知らせ

2020年10月2日 08時59分

連続オープンディスカッション「奥会津の周り方」第3回・第4回を開催します。


奥会津5町村のミュージアム関係者が対話を重ねるリレー。


第3回「奥会津の森を活かす」(只見町)では、
豊かな奥会津の森について、その生態系、保全と活用、森とともにくらしてきた人々の文化について、多様な視点から考えます。


第4回「民具整理から見えてくる奥会津のくらし」(昭和村)では、
奥会津各地に伝えられている豊富な民具資料について、仙台市での映像アーカイブ活動に学びながら、活用のアイデアについて探ります。


詳細はチラシ、イベントをご覧ください。


新型コロナウイルス感染症対策により、参加人数をしぼった形での開催となりますが、
奥会津をつなぐ対話のリレーにぜひご参加ください。

 

活動報告

アートワークショップ「博物館部」レポート⑩

2022年1月26日 19時26分

【アートワークショップ「博物館部」レポート⑩】
アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.10
今日は事前学習で学んできた「令和3年度 福島県立博物館 秋の企画展 ふくしま 藁の文化~わらって、すげぇんだがら~」を鑑賞してもらいます。西澤真樹子さんの進行で、福島県立博物館の学芸員さんたちが対話型鑑賞に初挑戦します。学芸員さんたちは、これまでは「自分の準備した展覧会を説明」してきたのです。対話型鑑賞の秘訣は相手の発話を促すこと。こちらが話しかけるばかりでは相手の話す時間がなくなってしまいます。どんな問いかけをすると話してくれるか、展示されたものと生徒さんたちの顔を交互に見ながら頭をフル回転させていました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑨

2022年1月26日 19時24分

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.9
支援学校の教室にお邪魔して、先生に生徒さんたちのいつもの様子を伺いました。どんなことが得意か、どんなことが苦手か。伺ったことを持ち帰り、博物館と一緒にどんなプログラムができるかを考えます。
「学校ではどうしても社会の中に馴染むために学ぶことが多いけれど、そういうことから離れた経験をできるのも今しかない。芸術や表現するという、学校教育ではなかなかできないことに触れさせてあげたい。」という先生のお気持ちを聞くことができました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑧

2022年1月26日 19時20分

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.4
博物館をより開かれた場所にしたい博物館部。対話型鑑賞を取り入れようということで、そのコツを伊藤達矢さんにオンラインレクチャーしていただきました。聞き手は、ある教室のご担当者さんと、学芸員さんたちです。
「手には何も持っていない方が見ることに集中できます」「一人くらい展示室から飛び出しちゃう子がいても無理に連れ戻さないで、ついていけるようにスタッフの方に余裕を持たせておけるといいです」といった具体的な説明に、当日のイメージを持つことができました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑦

2022年1月18日 19時45分

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.11.1
岡山リサーチ最終日は、昨日に引き続き大原美術館学芸統括・柳沢秀行さんにご案内いただき、幼稚園・保育園の園児たちが美術館で作品鑑賞などをする「未就学児童対象プログラム」を見学しました。
この前々日に訪れた生活介護事業所 「ぬかつくるとこ」のプロジェクトにも協力している柳沢さん。美術の専門家が福祉に携わったきっかけを聞いてみました。
「学生の頃、論文で福祉について書いたけど、なぜそうしたのか自分でもわからない。でも長くやってきて思うのは、わからなくていいということ。きっかけなんかなくても、誰もが”自分ごと”にしていいんだと思う。」
自分と違うひとについて考えることは“出すぎたこと”になってしまうんじゃないかと不安になり、その不安を言い訳に逃げてしまいがち。そうした心配を軽くしてくれた柳沢さんの言葉でした。
(テキスト・イラスト 江畑芳)

アートワークショップ「博物館部」レポート⑥

2022年1月18日 19時43分

アートワークショップ「博物館部」実施に向けてのあれやこれやを、テキストとイラストでお届けします。
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2021.10.31
岡山リサーチ2日目は、柴川敏之さんご家族に会いにいきました。現代美術家である柴川さんと、E S D(持続可能な開発のための教育)・社会教育の研究者でもある奥様の弘子さん。お二人が携わられ、熊本県津奈木町のつなぎ美術館で開催した展覧会『ぼくのおくさん★柴川敏之展|PLANET HOME』を中心にお話していただきました。
「狐に化かされた話を真剣にしたら怪しい研究者だと思われてしまうんでしょうけど、それでもやる意義があると思ったんです。」
弘子さんの言葉です。社会教育研究者でありながら、ゲストキュレーターとして展覧会の実現に携わられました。
「普通」からはみ出すことを繰り返して、世界はやわらかさを手に入れていくのかもしれません。
午後は大原美術館新児島館(仮称)にお邪魔して、大原美術館が積極的に行ってきた教育普及活動について学芸統括・柳沢秀行さんにお話を伺いました。
(テキスト・イラスト 江畑芳)