発見! 空白時代のハナガメ属化石

 「発見!空白時代のハナガメ属化石」画像配置

塙町付近には、久保田層という約1050万年前に堆積した地層が広がっています。県立博物館の猪瀬弘瑛主任学芸員が塙町の久保田層で調査していた際に、カメ化石を発見しました。
研究の結果、発見された化石はハナガメ属の一種に同定されました。現生のハナガメは、中国の上海周辺からベトナム北部、および台湾に分布しています。日本からは約2000万年前~約1600万年前の地層と、約350万年前~約35万年前の地層から化石が発見されていました。今回の化石は、約1050万年前の地層から発見されたことから、化石記録の空白を埋めるものです。当時の日本付近は陸地が非常に限られていたとされていますが、ハナガメ属の生息が可能な程度の陸地は存在していたのではないかと考えられます。
発見された貴重なカメ化石をご覧ください。


開催概要

期間  令和7年5月31日(土)~令和7年6月29日(日)
会場  エントランスホール
主催  福島県立博物館
料金  無料でご覧になれます