若松城下絵図屏風を見る
「若松城下絵図屛風」は、町絵師・大須賀清光が幕末の若松城下を描いた作品です。調査に基づき描いていたようで、武家屋敷については住んでいた藩士の名前まで書かれています。詳細な町の様子がわかるので、昨年4月に完成したジオラマ「あいづスタジアム」制作にあたっての参考資料ともなりました。
江戸時代、若松城下においては身分によって住む場所が分かれていました。土塁を境として、城に近い郭内には武士が、城から離れた郭外には町人が住んでいました。絵図内の屋敷を見比べてみると、敷地の広さ、間口の広さなどが対称的であり、町の構造が景色にも表れていることがよくわかります。
じっくりと観察することで、新たな発見もある資料です。地元の方だからこその楽しみ方、初めて会津を訪れた方だからこその楽しみ方、さまざまな楽しみ方ができる作品でもあります。この機会にぜひ、ご覧ください。
【展示資料】
・若松城下絵図屛風 当館蔵
開催概要 |
期間 令和7年9月17日(水)~令和7年10月13日(月・祝)
会場 総合展示室「近世」
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
一般・大学生:400円(320円)※( )内は20名以上の団体
高校生以下:無料