都々古別神社の宝物
銅鉢(八槻津々古別神社蔵・当館寄託、国指定重要文化財)
福島県東白川郡棚倉町には「都々古別(つつこわけ)神社」の名を持つ二つの神社があります。馬場都々古別神社と八槻都々古別神社です。両社とも、農業の神・味耜高彦根命(あじすきたかひこねのみこと)と武神・日本武尊(やまとたけるのみこと)を祭神とする古社で、平安時代の延長5年(927)に編纂された『延喜式神名帳』にその名が見られます。江戸時代以降は、馬場都々古別神社を上宮、八槻都々古別神社を中宮、茨城県大子町にある近津神社を下宮とする「近津三社(ちかつさんしゃ)」と総称されていました。
当館では八槻都々古別神社ゆかりの名宝のうち、室町時代に奉納された銅鉢(どうはつ)3口を寄託いただいています。奉納年や奉納を主導した律師の名前、製作者などがわかる貴重な資料です。通常は資料保護のため複製品を展示していますが、期間限定で原資料3口を展示します。ぜひご覧ください。
開催概要
期間 令和7年9月23日(火・祝)~令和7年12月14日(日)
会場 総合展示室 中世
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
一般・大学生:400円(320円)※( )内は20名以上の団体
高校生以下:無料