震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―

画像
①1日かぎりの災害対策本部跡 メインテーブルとホワイトボード 富岡町
②地震で止まった美容室時計看板 富岡町
③新聞店の薪ストーブに置かれていたヤカン 浪江町
④残された牛がかじった牛舎の柱(レプリカ) 南相馬市
⑤災害対策本部跡計測図面
⑥避難所の貼紙「伝言板」 浪江町
⑦津波で被災したJR常磐線の線路 富岡町
⑧津波の痕跡が残る介護老人保健施設の壁紙 南相馬市
⑨避難所の貼紙 富岡町

 

 

東日本大震災の発生から10年がたちます。

「震災遺産を考える」をテーマとして、毎年特集展を開催してきました。

こうした積み重ねから、今回は初めて企画展を開催します。

震災遺産収集の背景や、収集にたずさわった学芸員の思いなど、新たな視点を加えた展示です。

本展を通して、これからの10年を一緒に考えてみませんか。

災害を自分事化できるように。そしてこれからの未来を考えられるように。

本展が自分との対話の場となるように。

東日本大震災という大災害から、私たちは何を受け取るべきなのか。

当館が過去5回の特集展のタイトルを「震災遺産を考える」としてきたのは理由があります。

私たち博物館も手探り状態で考え続けてきました。

簡単に答えが出ない問題だからこそ、この場をつくり、

これからの10年も皆さんと一緒に考え続けたいと思っています。

 

第1部 東日本大震災を考える

地震、津波、火災と原子力発電所の事故を伝える震災遺産とともに、東日本大震災を振り返ります。

 

第2部 震災遺産から考えたこと

学芸員が震災遺産を収集するとき、何を考えていたのか。集められた震災遺産をどう読み解いたのか。
震災遺産とどう向き合ってきたのか紹介します。

 

第3部 震災遺産が伝えること

集めた震災遺産がなにを語るのか、伝えられるのか。震災遺産と関係者の言葉も紹介します。
みなさんと一緒に震災遺産を考えます。

 

※展覧会リーフレットはこちら → <表紙面> <中面>(PDF形式で開きます) 

 

 開催概要

 期間   令和3年1月16日(土)~3月21日(日)

 会場   福島県立博物館 企画展示室

 料金   一般・大学生 500円(20名以上の団体:400円)、高校生以下無料 

 休館日    毎週月曜日、2月12日(金)、2月24日(水)

開館時間  9:30~17:00(入場は16:30まで) 

 主催   福島県立博物館

 

 

関連行事 ※新型コロナウイルスの感染拡大状況により、予定が変更になる場合があります。予めご了承ください。
      ※ご参加の際はマスクの着用にご協力ください。当日体調に不安がある場合は参加をご遠慮ください。

上映会

映画「Life 生きてゆく」
日時 2月11日(木)13:30~15:40
会場 福島県立博物館 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料
内容

津波と原発事故がもたらした福島の“知られざる悲しみ”を伝えます。
ゆっくりと乗り越えるように歩み、前を向く上野さん一家。
その姿は、私たちに問いかけます。
家族とは何か̶、そして、生きることとは̶。

※当館で製作した当該展示チラシで、イベント表題に誤りがありました。お知らせするとともにお詫び申し上げます。

 

ミュージアムイベント

アニメーション「無念」
日時 2月28日(日)13:30 ~14:30
会場 福島県立博物館 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料
内容

原子力発電所の事故により、命があることを知りながら救助活動を中断し避難せざるをえなかった
浪江町消防団。その時の様子・心情をアニメーションで伝えます。

 

フォーラム

フォーラム「震災遺産を考える 次の10年へつなぐために」
日時 3月6日(土)13:30~16:00
登壇者 佐藤公氏(磐梯山噴火記念館館長)
二上文彦氏(南相馬市博物館学芸員)
瀬戸真之氏(東日本大震災・原子力災害伝承館学芸員)
筑波匡介(当館学芸員)
会場 福島県立博物館 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料
内容

ミュージアムが災害をどうとらえ、どのように残し伝えていくのか。
震災遺産のこれからをテーマとして「過去から続く歴史と、これから紡いでいく未来」
について考えます。

 

防災講座

防災講座「楽しいそなえ」
日時 3月21日(日)13:30~14:30
講師 渡邉浩二氏(地域活動サポートセンター柏崎 防災士)
会場 福島県立博物館 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料
内容

新潟県へ避難している経験から、東日本大震災についてお話を伺います。
あわせて、誰でも参加できる防災講座を楽しみながら学びます。


見どころ解説会 

日時

第1回 1月16日(土)  第2回 1月30日(土)
第3回 2月13日(土)  第4回 3月11日(木)

各日とも13:30~14:00

講師 当館学芸員
会場 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料(企画展の観覧には観覧料が必要です)
備考

展示ご観覧の際は、他のお客様と距離を保ち、譲り合ってご覧ください。
展示室が混み合う場合には、お声がけさせていただく場合がございます。

 

 

 展示会場風景
【震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―】 会期:令和3年1月16日(土)~3月21日(日) #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 

【震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―】 会期:令和3年1月16日(土)~3月21日(日) #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 

【震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために―】 会期:令和3年1月16日(土)~3月21日(日) #theta360 - Spherical Image - RICOH THETA

 

 

 震災遺産を考える ―次の10年へつなぐために― メイキング