震災遺産を考える ―それぞれの9年―
展覧会リーフレットはこちら → 震災遺産を考えるリーフレット(PDF形式で開きます)
画像
①「半杭牧場牛舎の牛がかじった柱」 レプリカ
②「半杭牧場牛舎」(南相馬市)
③「浪江町の新聞販売店」あの日、配達されずそのままに残された新聞の束
④「浪江町の新聞販売機」放置され使われなかった期間に蜂が巣をつくっていた
東日本大震災と原子力発電所の事故から9年が経ちます。しかし、福島では原子力発電所の事故のために、いまだに被災地での避難生活が続いています。震災とともに始まった「ふくしまの経験」はいまも継続中です。
これまでに福島県立博物館では、この災害に関わる資料として震災遺産を収集してきました。これら震災遺産を通じてこれまでを振り返り、それぞれが過ごしてきた時を共有します。
震災遺産は博物館で収蔵することで時が止まったままとなり、「あの時」を強烈に伝える資料としての役割を担っています。
これらは、今までそしてこれからも続いていく福島の歴史を残していく大切な役割も担っていきます。9年前に止まったままの時間を少し進めるために、今、私たちは震災遺産に関する聞き取り調査を行っています。今年の「震災遺産を考える」では、それぞれが過ごしてきた9年を共有し、「地域の暮らしを主体的に考える場」としたいと考えています。
そして今回は、東日本大震災・原子力災害伝承館で保存される資料の一部も公開いたします。「震災遺産を考える」では震災復興にかかわる機関や人々との関係を増やし、震災遺産を通じて、「地域の暮らしを主体的に考える場となる」ことを進めていきます。
これまでの展示よりも、内容をより深く掘り下げた今年の特集展「震災遺産を考える」へ、ぜひ足をお運びいただければと思います。
開催概要 |
期 間 2020年2月11日(火・祝)~4月12日(日)
会 場 福島県立博物館 企画展示室
観覧料 無 料
主 催 福島県立博物館
後 援 (公財)福島イノベーション・コースト構想推進機構
関連行事 |
講演会&トークイベント(※申込不要、無料)
「ひなん暮らし―過去・現在・未来―」 | |
講 師 | 伊藤まり氏(浪江町からの県外避難者・NPO法人WE21ジャパン青葉代表) 内山大介(当館学芸員) |
日 時 | 2020年3月1日(日)13:30~15:00 |
場 所 | 講堂・企画展示室 |
防災講座(※申込不要、無料)
楽しいそなえ | |
講 師 | 渡邉浩二氏(双葉町からの県外避難者・NPO法人地域活動サポートセンター柏崎) |
日 時 | 2020年3月20日(金・祝)14:00~15:00 |
場 所 | エントランスホール |
展示解説会(※特集展の観覧は無料です。開催時間に会場へお越しください。)
日 時 | 2020年2月11日(火・祝)10:00~10:30* 2020年2月22日(土)13:30~14:00 2020年3月7日(土)13:30~14:00 2020年3月11日(水)13:30~14:00 2020年3月20日(金・祝)13:30~14:00 2020年4月11日(土)13:30~14:00(※新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止になりました) *2月11日(火・祝)の解説会のみ、午前の開催ですのでご注意ください。 |
講 師 | 当館学芸員 |
会 場 | 企画展示室 |