軍事郵便が繋いだ絆
令和5年でアジア・太平洋戦争の終戦から78年を迎えます。
アジア・太平洋戦争では、福島県からも多くの人が召集され、軍人として戦地へ派遣されました。離れて暮らすことになった軍人とその家族は、軍事郵便を交わしてお互いの状況を伝えました。軍事郵便とは、戦地やそれに準じる所にいる軍人・軍属が差し出した郵便物、あるいはそれらの人々に宛てて送られた郵便物のことをいいます。軍が検閲を行うため、書けない情報や出来事もありましたが、軍人と家族を繋ぐ大切な絆でした。
本展では、会津若松出身の中村幸期が遺した約130通の軍事郵便の中から一部を選び、ご紹介します。
中村幸期は、昭和16年(1941)より羅南(朝鮮半島北部)の第19師団山砲兵第25連隊に所属しました。幸期は軍務の合間をみて、自身の近況や部隊内の友人のこと、羅南の自然の美しさなどを手紙にしたためて家族に送っています。
軍事郵便を含む中村幸期の関係資料は、令和3年(2021)にご寄贈いただいたばかりの新収蔵資料です。ぜひご覧ください。
開催概要 |
期 間 2023年8月5日(土)~2023年10月13日(日)
会 場 総合展示室 近・現代
主 催 福島県立博物館
料 金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生280円(220円) ※( )内は20名以上の団体
高校生・小中学生 無料
※8月21日(月)「県民の日」および9月18日(月・祝)「敬老の日」は、常設展観覧料が無料です。