ヒト形のついた縄文土器


①須賀川市塚越遺跡出土縄文土器    

②郡山市曲木沢遺跡出土土器 人体文部分

 

 

 

 みなさんは当館の企画展「ふくしま藁の文化~わらって、すげえんだから」はご覧になりましたか?中でも「お人形様」と呼ばれる大きな藁人形のコレクションは必見です。

 さて縄文時代のヒト形といえば、御存知のとおり「土偶」が有名ですね。粘土を練って焼いた人形が土偶で、乳房や大きなお腹の様子から女性を表現した女神像ともいわれています。

 今回のポイント展では企画展にちなんで本県中通りで発掘された縄文時代中期の土器に描かれた「ヒト形」を2点紹介します。土器に表されるヒト形が土偶よりも数が少なくとても珍しいものです。

 1つ目の須賀川市発見の土器は縄文が施文されていないので在地の土器とは大きく異なる特徴を持っています。大きな把手に人面が表現されているので、これまで「人面付き土器」とも呼ばれていますが、詳しく観察すると不思議な文様が描かれているのが分かります。

 2つ目の郡山市発見の土器は、在地の伝統的な文様表現手法で人体文が描かれていますが、様々な点で後の時代に出現するハート形土偶と関連することが指摘できます。

 会場では、フォトグラメトリの手法で作成した縄文土器の3Dモデルの動画も上映しております。縄文土器の不思議な文様をじっくり御覧ください。

  

開催概要

期 間  2021年10月9日(土)~11月28日(日)

会 場  総合展示室 原始

主 催  福島県立博物館

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生280円(220円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料

 


関連行事

ポイント展「ヒト形のついた縄文土器」ミニ解説会 

講師 高橋満(当館学芸員)
日時 2021年10月24日(日)11:00~11:30
場所 講堂
申込 不要
定員 100名(先着順)
参加費 無料
内容 ヒト形が描かれた土器(展示資料)をどう読み解くのか?担当学芸員が分かりやすく解説します。

 

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