触って観よう-障がい者をめぐるあそび・まなび-

今年の夏は、フランスのパリで夏季オリンピック・パラリンピックが開催されます。世界遺産や歴史的建造物が競技会場になること、競技に初めて採用されるブレイキンなど、興味深いものもあり、夜更かしする日も多くなりそうです。

そんな中で注目されるのが、歴史上初めてオリンピックとパラリンピックで同じロゴマークを使用する点です。スポーツに取り組むことの大切さは、障がいのあるなしには関わらないという考えの表れといえそうです。

スポーツだけではありません。「あそびたい」「まなびたい」という人の想いもまた、皆同じではないでしょうか。

今回展示する資料は、福島県立視覚支援学校、福島県点字図書館から、お借りしてきたあそびの道具や授業で使用していた教材、視覚に障がいのある方が実際に使っていた日常の道具たちです。これらの道具には、2024年の今も、そして「バリアフリー」「ユニバーサルデザイン」などの言葉さえもなかった時代でも、障がいのある・なしにかかかわらず人がもつ「あそびたい」「まなびたい」という気持ちが詰まっています。みなさんも、やさしく、ていねいに触って観ることで、そんな気持ちを感じてみてください。

開催概要

期間  令和6年7月17日(水)~令和6年9月1日(日)

会場  常設展 エントランスホール

主催  福島県立博物館

料金  無料でご覧になれます。