型をつくる・型からつくる

   

   展示室の様子 

 

 私たちの生活に関わる道具をつくるために、多くの型が使われています。それだけ身近な存在だからでしょうか、日本語には「型」を含んだ言い回しも複数見ることができます。例えば、「型にはまる」「型にはめる」「型通り」「紋切り型」など、皆さんも聞いたことがあるのではないでしょうか。残念ながら、これらの言葉は、「個性や独創性を認めず、決まったやり方でやる」「慣例通りで融通がきかない」など、現在ではあまりいい意味では用いられていません。
 しかし、空手や柔道にも型があるように、決まったやり方を反復することは物事を上達するポイントでもあります。また、型をつくることで、同じものを効率的に大量につくることも可能になります。これはとても大きな利点です。そうしてつくられた型には様々な工夫がされていますし、型そのものが一つの作品のようなになっているものもあります。
 展示をご覧いただき、皆さんの周りにどんな型が使われているか、私たちの生活と型の役割について、ぜひ想いを巡らしてみてください。


 皆さんの目の前にある資料が、それぞれ何の型か考えてみてください。手前に置いてあるヒントの書かれたパネルを本のように開くと、中に正解が書かれています。全問正解できるでしょうか?中を見た後は、次の人のためにパネルを閉じてお戻しください。

 

開催概要

期 間  2019年5月17日(金)~7月10日(水)

会 場  常設展部門展示室 民俗

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生270円(210円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料