戦国武将の花押と印判②―蘆名盛氏
(左) 蘆名盛氏 朱印
(右) 蘆名盛氏 花押
「古文書は難しい」「読むのが大変」という声をよく耳にします。それでは文字や文章でなく花押や印判に注目してみたら、いかがでしょう。
花押は筆書きのサインの一種で、判・書判ともいわれます。文書を送る相手に対して、まちがいなく本人が作成したものであることを証明する役割を果たしました。印判(印章)は古来いろいろな使われ方がありましたが、戦国武将は花押の代わりに個人を証明する意図で印判を用いるようになります。現代の「ハンコ」の感覚に、少し似ています。
今回は、会津の戦国武将・蘆名盛氏の花押や印判に注目してみます。
◆展示資料
①蘆名盛氏諸公事免許判物 天文13(1544)年 境沢左馬助宛
(個人蔵・当館寄託 境沢文書)
②蘆名盛氏書状 (年未詳)8月29日付け 中目六郎・小松七郎・小荒井宛
(個人蔵・当館寄託)
③蘆名盛氏・盛隆連署判下知状 天正4(1576)年 簗田藤左衛門宛
(個人蔵・当館寄託 簗田家文書・県重文)
④蘆名盛氏起請文(複製) 永禄9(1566)年 伊達宛(原資料:仙台市博物館蔵)
開催概要 |
期 間 2019年8月24日(土)~10月27日(日)
会 場 常設展総合展示室 中世 C6「戦国の群雄」
料 金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生280円(220円) ※( )内は20名以上の団体
高校生・小中学生 無料