斎藤一と会津

      

(左) 斎藤一(藤田五郎)肖像写真(個人蔵、当館寄託)
(中央) 根付(白蔵主) (個人蔵、当館寄託)
(右) 藤田時尾写真 (個人蔵、当館寄託)

 

 斎藤一は、幕末の京都で治安の取り締まりにあたった新選組の隊士です。新選組は京都守護職をつとめた会津藩主松平容保の預りであったことから、会津とは縁のある部隊でした。新選組の中で斎藤一は創設期より名前が確認され、剣の腕も立ったことから近藤勇や土方歳三といった幹部からの信任も厚かったといいます。
 慶応4年(1868)の戊辰戦争では、会津藩が降伏するまで新政府軍と戦いました。戦後は斗南(青森県)へ移住し、会津藩士高木家の娘・時尾と結婚しています。会津では山口二郎を名乗っていましたが、やがて藤田五郎と改名し、廃藩置県後は東京で警察官や学校の職員として働きました。
 今回のポイント展では、これまでご好評いただいている写真とあわせて、斎藤一の遺品や生前の交流関係をうかがわせる資料も同時に公開します。会津に寄り添い続けた斎藤一の人柄がみえてくるかもしれません。
 近藤勇が斎藤一に贈った白蔵主(狐が化けた僧)の根付と妻・藤田時尾の写真は初公開の資料です。この機会にぜひご覧ください。

【おもな展示資料】
・斎藤一(藤田五郎)写真       (個人蔵、当館寄託)
・藤田時尾写真〈初公開〉       (個人蔵、当館寄託)
・藤田勉・剛写真           (個人蔵、当館寄託)
・藤田剛夫妻結婚式写真        (個人蔵、当館寄託)
・斎藤一所用 根付(白蔵主)〈初公開〉 (個人蔵、当館寄託)
・新選組名簿             (個人蔵、当館寄託)
・松平容保和歌「鶴立洲」       (個人蔵、当館寄託)
・浅羽忠之助「日誌」         (館蔵)

 

 

開催概要

期 間  2019年9月14日(土)~9月23日(月・祝) ※会期中、9月17日(火)のみ休館日

会 場  常設展総合展示室「近・現代」

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生270円(210円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料