相馬藩主の御料理番―魚や鳥を調理する作法

山陰中納言四条流一(部分)

山陰中納言四条流(部分)双葉町教育委員会蔵・当館寄託

 

◆趣旨
 企画展「あにまるず―どうぶつの考古学―」でも紹介されているように、人は魚や獣などを捕獲し、料理して食べてきた長い歴史を持っています。古代・中世の公家社会の中では、料理の作法が生まれ、それは四条家や大草家などに代表される家に料理の流派として伝えられるようになりました。
 今回展示する巻物は、近世の相馬(中村)藩で御料理方を勤めた久田家に伝来したものです。四条流という流派を、久田家の者たちが学び、受け継いでいたことがわかります。魚や鳥のリアルな描き方や、まな板の上で切り分け、精緻に並べて飾る作法をご覧ください。
 久田家文書は、東日本大震災・原発事故のため、現在も休館している双葉町歴史民俗資料館の収蔵品です。

【おもな展示資料】
・山陰中納言四条流 一巻 (久田家文書 双葉町教育委員会蔵・当館寄託)
・俎之寸法 一巻 (久田家文書 双葉町教育委員会蔵・当館寄託)

 

開催概要

期 間  2019年9月14日(土)~11月17日(日)※会期中に一部展示資料の場面替えを行います。

会 場  常設展総合展示室 近世 D2「学問と文化」

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生280円(220円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料