戦国武将の花押と印判1―伊達政宗
伊達政宗花押 東光院宛て書状より 伊達政宗黒印 安斎雅楽助宛て黒印状より
(天正17(1589)年、当館蔵) (天正14(1586)年、当館蔵)
「古文書は難しい」「読むのが大変」という声をよく耳にします。それでは文字や文章でなく花押や印判に注目してみたら、いかがでしょう。
花押は筆書きのサインの一種で、判・書判ともいわれます。文書を送る相手に対して、まちがいなく本人が作成したものであることを証明する役割を果たしました。印判(印章)は古来いろいろな使われ方がありましたが、戦国武将は花押の代わりに個人を証明する意図で印判を用いるようになります。現代の「ハンコ」の感覚に、少し似ています。
今回は、奥羽を代表する伊達政宗の花押や印判、その「こだわり」に注目してみます。
◆展示資料
①伊達政宗書状 慶長13(1608)年 宛所欠 (個人蔵・当館寄託 県重文・簗田家文書)
②伊達政宗書状 天正17(1589)年 東光院宛て (当館蔵)
③伊達政宗黒印状 天正14(1586)年 安斎雅楽助宛て (当館蔵)
開催概要 |
期 間 2019年4月20日(土)~2019年6月23日(日)
会 場 常設展総合展示室 中世
料 金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生270円(210円) ※( )内は20名以上の団体
高校生・小中学生 無料