元号改元の今と昔

  万延改元を報告した土津神社告文   明治天皇の葬儀にあわせて作成された「絵葉書」

     万延改元を報告した土津神社告文(土津神社蔵、当館寄託)        明治天皇の葬儀にあわせて作成された「絵葉書」(館蔵)

   明治改元と一世一元について記された「公用簿籍」    昭和天皇の即位礼を記念した「絵葉書」

  明治改元と一世一元について記された「公用簿籍」(個人蔵、当館寄託)         昭和天皇の即位礼を記念した「絵葉書」(館蔵)


  平成29年(2017)6月に天皇の退位等に関する皇室典範特例法が成立・公布され、約200年ぶりとなる生前譲位が決定しました。それ以来、新天皇の即位とあわせて行われる新元号への改元にも注目が集まっていましたが、今年4月1日に新元号「令和(れいわ)」が発表され、大きな話題となりました。
  元号は前漢(中国)の武帝の治世に始まったといわれ、それが日本へともたらされました。日本独自の元号は大化(645~650)から始まり、天皇即位・瑞祥(めでたいこと)・災異(非常の災害)・干支(変事が起こるとされた辛酉・甲子の年)などを理由に改元が行われました。天皇の在位と元号が一致するようになったのは、明治改元以降のことであり、明治22年(1889)に成立した皇室典範にも記載されました。戦後の皇室典範では元号に関する条項が無くなりましたが、昭和天皇の高齢化にともなって法制化の議論がおこり、昭和54年(1979)に元号法が成立しました。元号法にもとづく改元は、令和で2回目となります。
  平成から令和へと移り行く今、資料をもとに過去の改元を振り返ってみましょう。

【主な展示資料】
・土津神社告文(年号万延改元につき) 土津神社蔵、当館寄託
・公用簿籍 個人蔵、当館寄託
・絵葉書(明治天皇御真影と伏見宮御染筆) 館蔵
・大礼記念絵葉書(貼込帳のうち) 館蔵
・当用日記 館蔵
・絵葉書(御即位式大礼記念) 館蔵
・天皇陛下御即位記念硬貨(10万円・500円) 館蔵

開催概要

期 間  2019年4月6日(土)~5月31日(金)

会 場  常設展総合展示室  近・現代

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生270円(210円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料