新知見!墓料遺跡
①「2018年の調査で出土した土器」(会津若松市教育委員会蔵)
②「1974年の調査で出土した土器」(会津若松市教育委員会蔵)
③「2018年の調査で発見された再葬墓」
「再葬墓(さいそうぼ)」と呼ばれる弥生時代前半のお墓が発見されていることで著名な墓料(ぼりょう)遺跡。2018(平成30)年に6回目の発掘調査が行われ、新たに6基の再葬墓が発見されるなど、これまでの調査成果に加え、新しいことがいくつかわかってきました。そのひとつが遺跡のなかでの再葬墓のひろがり(墓域)です。今回の調査では、ひろがりの東端と南端が確認され、再葬墓は遺跡の北東部の東西30m、南北20mの範囲にひろがっていたことがわかりました。また、詳しい範囲はわからないものの、過去の調査で多くの土器が群をなして発見された範囲が再葬墓群の中心で、その周りに再葬墓が点在していたらしいということもわかりました。さらに今回の調査では、縄文時代晩期中ごろ(約2800年前)の家の跡が発見され、弥生時代のお墓が営まれはじめる数百年前には、この墓料の地は、縄文時代のムラであったこともわかりました。
今回の展示では、ちょっと変わった形や文様をもった土器を2点紹介します。何を表現したものなのか、いろいろと想像しながらご覧ください。
開催概要 |
期間 2020年7月18日(土)~ 9月27日(日)
会場 常設展総合展示室 原始
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体、高校生・小中学生:無料
新型コロナウイルスの感染拡大状況により予定に変更が生じることがあります。 展示やイベントの最新状況については、ご来館前に電話でご確認いただくか当館webサイト等をご覧ください。 |