わら細工としめ飾り
①七夕馬(ワラウマ) 当館蔵(製作地:いわき市遠野町)
②宝船 当館蔵(製作地:須賀川市(旧岩瀬村))
イネの茎を乾燥させた「稲わら」は、稲作をしている土地ならどこでも、米の副産物として昔はすぐ手に入りました。わらは、中が空洞になっているため保温性があり、身に着ける道具をはじめとして、断熱材や緩衝材・梱包材など、いろいろな用途や道具に使える“すぐれもの”。さらに使い終わって捨てる時には肥料として土に返すことができました。
また、身近な道具に使われる一方で、家々や地域に伝えられてきた神聖な祈りの場面にも、わらは欠かせないものでした。新しい稲わらで神様の祠を作ったり、新たな年を前にお正月用のしめ飾りを作ったり、毎年の収穫のたびにもたらされるわらは、新しい生命力を象徴し、神様に供えられる尊いものでもあったのです。
この展示では、身近にあったわら細工をもとにして生まれた、祈りの形としての様々なわら細工としめ飾りをご紹介します。展示資料から、精巧に作られたわらの手仕事の美しさもあわせて感じ取っていただければ幸いです。
開催概要 |
期間 2020年9月11日(金)~ 11月25日(水)
会場 常設展部門展示室 民俗
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体、高校生・小中学生:無料
新型コロナウイルスの感染拡大状況により予定に変更が生じることがあります。 展示やイベントの最新状況については、ご来館前に電話でご確認いただくか当館webサイト等をご覧ください。 |