サンゴ化石の世界

①新第三紀鮮新世のアザミサンゴ科の一種(当館蔵)
②古生代のクサリサンゴの一種(当館蔵)

 

 サンゴはクラゲやイソギンチャクなどと同じ刺胞(しほう)動物の仲間です。それらのうち石灰質(せっかいしつ)の硬い外骨格を作るものがサンゴと呼ばれています。
 サンゴの骨格は地質時代を通して化石として残されて来たため、その構造を調べることでサンゴの進化や生態が詳しく解明されて来ました。
 最古の確実なサンゴ化石は、オーストラリアの古生代カンブリア紀初期の地層から見つかる床板(しょうばん)サンゴの仲間の化石です。これ以降、四放サンゴ、六放サンゴ、八放サンゴなど、様々なサンゴの仲間が登場してきました。このうち四放サンゴと六放サンゴは古生代末に絶滅したグループであり、六放サンゴや八放サンゴは現在も繁栄を続けています。
 このポイント展では、日本や世界のサンゴ化石を展示し、古生代から現在に至るサンゴの世界の変遷を御紹介します。

 

 

開催概要

期 間  2021年1月30日(土)~3月5日(金)

会 場  部門展示室 自然

主 催  福島県立博物館

料 金  常設展料金でご覧になれます。

     大人・大学生280円(220円)  ※( )内は20名以上の団体

     高校生・小中学生 無料