道具とくらしのうつりかわりー食事を彩る道具たち
昔からある道具にもその佇まいの美しさに魅力を感じさせられることがあります。そしてその美しさは、くらしをよりよくしようとする人々のねがいとともに機能を追求したからこその意味ある姿にかわってきました。
昭和のはじめ頃までの日本では、主に土間で料理を作っていました。そこには、かまどや流しや水がめが置かれていていました。土間からひとつづきになっている部屋の床の一部を四角に切って石や土などで囲み、灰を入れて火を燃やせるようにしたのがいろりです。つくった料理をなべや飯櫃に入れて運び、いろりのまわりで、ご飯やみそ汁をとりわけられ、家族それぞれにお膳が準備されました。食事は、ただ食べる行為だけでなく、いろりの周りにみんなが座って、家族団らんの場所にもなりました。電気を使う現代の道具の性能には遠く及ばないものの、日々の暮らしを大切にする姿勢から生まれた優れた道具は、長く愛され現代に受け継がれてきました。
開催概要 |
期 間 2020年11月27日(金)~2021年2月23日(火・祝)
会 場 部門展示室「民俗」
主 催 福島県立博物館
料 金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生280円(220円)
※( )内は20名以上の団体
高校生・小中学生 無料