①聖観音菩薩坐像 金山町・宮崎地区所蔵(当館寄託)
②鉄製釣燈籠 下郷町・万願寺所蔵(当館寄託)
③慧日寺絵図 磐梯町・恵日寺所蔵(当館寄託)
④阿弥陀二十五菩薩来迎図 当館所蔵
⑤釈迦十六善神像 会津坂下町・正徳寺所蔵(当館寄託)
本展でご紹介する仏像や仏画、それらをとりまく工芸品は、つくられてから数百年、千数百年の時を経ています。その時間の中にさまざまな出来事があったことでしょう。本展では、仏像・仏画、工芸品が出会った困難と、それでもなお今に伝えられていることについて焦点を当ててみたいと思います。
まず、経年による劣化。堅い金属でつくられたものですら何らかの衝撃によって破損します。まして、木や紙でつくられたものは尚更です。虫に食われ、一部が失われても守られてきたのは、やはりそれが「ほとけさま」とそれにまつわるものであったからでしょう。
また、自然災害、人災、戦災に遭ったものもあります。それら災害によって失われてしまったものも多くある中、人々が災害から守り、避難させ、修復を行い受け継いできたからこそ、今こうして多くの仏像・仏画・工芸品を目にすることができます。その一方で現在、少子高齢化に伴い、継承することの困難も浮き彫りになりつつあります。
博物館が、災害からの一時避難場所や、継承が難しいものの新たな居場所となり、修復を行うことで、これまで伝えられてきたものを更に後世に引き継ぐ一助となれば幸いです。
開催概要 |
期間 2021年9月4日(土)~2021年10月17日(日)
会場 常設展部門展示室 歴史・美術
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体、高校生・小中学生:無料
新型コロナウイルスの感染拡大状況により予定に変更が生じることがあります。 展示やイベントの最新状況については、ご来館前に電話でご確認いただくか当館webサイトをご覧ください。 |
関連行事 |
美術講座
福島の仏像を修復してみて
講師 | 松岡誠一さん(仏像文化財修復工房代表) |
日時 | 10月3日(日)13:30~15:00 |
場所 | 講堂 |
定員 | 100名(先着順) |
参加費 | 無料 |
内容 |
福島での仏像修復の事例や、修復の意義についてお聞きします。 |