花をたずねて-会津ゆかりの漆芸家たち-
会津は、江戸時代からの歴史を今に伝える日本でも有数の漆産地です。膳、椀、重箱などの食器から硯箱などの文房具、机、卓などの調度品まで幅広い漆製品が作られ、人々の暮らしを彩ってきました。その歴史は現代に受け継がれ、今も多くの漆の作り手が会津を拠点に製作に携わり、会津塗は国の伝統的工芸品に指定されています。本展では、当館が収蔵する会津を拠点に活躍した漆作家あるいは会津ゆかりの漆作家の作品から「花」をモチーフにした優品を選りすぐってご覧いただきます。
会津を拠点に活躍し端正な作品を残した関谷浩二。関谷の師である人間国宝・田口善国。戦争中、会津に疎開していた田中桃仙。会津出身で文化財修復でも活躍した漆芸家の中里壽。
当館が収蔵する会津ゆかりの漆芸家たちの作品に自然の美しさを探してみませんか。溜息がでるような精緻な技と表現力をご堪能ください。
■主な展示作品
①関谷浩二「蒔絵盤 芽生え」(関谷浩二氏寄贈、当館蔵)
②田口善国「カサブランカ蒔絵棗」(当館蔵)*寄贈後初公開
③田中桃仙「麦秋蒔絵箱」(当館蔵)*寄贈後初公開
④中里壽「唐草文平文螺鈿蒔絵小箱 花の門」(内藤政男氏寄贈、当館蔵)
など約30点。
開催概要 |
期間 令和5年4月15日(土)~令和5年6月11日(日)
会場 常設展部門展示室 歴史・美術
主催 福島県立博物館
料金 常設展料金でご覧になれます。
大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体、高校生・小中学生:無料
関連行事 |
美術講座 美術放談1 「工芸的絵画と絵画的工芸」
講師 | 小林めぐみ・塚本麻衣子(当館主任学芸員)、川延安直(当館専門員) |
日時 | 令和5年5月27日(土)13:30~15:00 |
場所 | 講堂 |
定員 | 200名(先着順・申込不要) |
参加費 | 無料 |