手仕事が生む花 ~ふくしまの彼岸花~

福島県内各地でも、年2回おとずれる春と秋のお彼岸は、夏のお盆と同じく先祖供養の大事な時期でした。

冬の寒さが厳しい東北地方では、とくに春のお彼岸の時期には生花を手に入れることはむずかしく、お墓や仏壇に供えるために、造花の「彼岸花」が手仕事で多く作られてきました。

現在でも、地域のスーパーマーケットや農産物直売所には、春の彼岸前になるとそうした多くの彼岸花が並びます。

やわらかい木を「削りかけ」の技法で花の形にするもの、色紙を何層にも重ねて菊の花の形にするもの、経木のような薄い板を反らせて花の形にするもの、地域によって材料や作り方も異なりながら、いずれも見事な花を咲かせています。

展示室に咲き誇る「手仕事が生む花」をお楽しみください。

  

開催概要

期間  令和6年1月30日(火)~令和6年3月31日(日)

会場  常設展 展示ロビー

主催  福島県立博物館

料金  常設展料金でご覧になれます。
    大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体
    高校生・小中学生:無料

    

関連行事

展示解説会

講師 大里 正樹(当館学芸員)
日時 令和6年3月16日(土)11:00~11:30
場所 常設展 展示ロビー
申込 不要
参加費 常設展観覧料