けんぱくの宝―会津の絵画―

今回の展示では江戸時代中期の加藤遠澤にはじまる会津藩の御用をつとめた絵師たちの作品をご紹介します。

加藤遠澤は当時の絵師の頂点にあった幕府奥絵師狩野探幽に入門しました。会津藩の強力な後ろ盾があったからこそかなった入門だったと思われます。しかし遠澤は師の探幽よりも、室町時代の水墨画の大家雪舟に学ぶべきだと考え、新しさよりも古典を重視して制作に当たりました。

遠澤に続く絵師たちも各時代に活躍しますが、次第に寺社や民間の仕事もするようになったと思われます。萩原盤山のように伝統を受け継ぎながらも独自の作風で、江戸時代後期の会津画壇で活躍した絵師もいました。

会津の武家文化を芸術で支えた絵師たちの作品をお楽しみください。

 

■主な展示作品:                    

・安藤遠佐「寿老人夏冬山水図」(当館蔵)

・永峰伊水「関羽図」(当館蔵)

・佐竹永海「鐘馗図」(当館蔵)

・竹内澤與「冬景山水図」(当館蔵)      

・萩原盤山「金華山・育王山図屏風」(当館蔵)

・遠藤香村「波に千鳥図」(当館蔵)など

  

開催概要

期間  令和6年4月6日(土)~令和6年6月2日(日)

会場  常設展 分野別展示室「歴史美術」

主催  福島県立博物館

料金  常設展料金でご覧になれます。
    大人・大学生:280円(220円)※( )内は20名以上の団体
    高校生・小中学生:無料


関連行事

美術放談1「主のために」

講師 小林めぐみ、塚本麻衣子(当館学芸員)、川延安直(当館専門員)
日時 令和6年4月13日(土)13:30~15:00
場所 常設展 講堂
定員 200名(先着)
申込 不要
参加費 無料